令和6年(2024年)の年頭にあたりまして、当院ご利用の皆様・御家族様、関係の皆様方にご挨拶申し上げます。
小泉病院は、地域・時代の精神科医療ニーズに応えるべく、「断らずに対応する」ことをモットーに取り組んでまいりました。
当院は、広島県より精神科救急医療施設の指定を受け、県東部の精神科救急輪番体制に参画しております。尾三地域はもとより、県東部の精神科受診ニーズに長年対応してきました。医療分野では、医療圏という概念が共通認識としてあります。病院や診療所の病床の整備を図るために区分する地域的単位を指す言葉です。各医療機関は、基本的には、この医療圏の圏域の中の医療ニーズに応える責務を負っています。しかしながら、精神科医療分野では、必ずしも各医療圏に均一に精神科医療機関が整備されていない実情が広島県にはあります。当院は、こうした精神科分野の医療提供体制が不十分な地域の自治体や医療機関と相談をしながら、広島県全体を見据えて、精神科医療ニーズに応える取り組みを強化してきています。具体的には、県北部や瀬戸内島しょ部等の診療体制整備、入院ニーズへの迅速な対応、可能な限りエリアを広げての訪問看護の導入等を進めてきています。精神科医療の必要がある方に、必要かつ適切な医療を迅速にお届けする取り組みを病院一丸となって今年も進めてまいります。
一方で、こうした小泉病院の診療体制整備を拡充していく中で、私自身、ずっと気になりながら、無意識に問題意識を反らしていたことがあると、気づくようになっていました。当院の地域医療連携室に相談があった際に、私自身が「当院では、その分野の診療に応じていません」、「当院では、そうした問題に対応できる体制を整えていません」と答えるようスタッフに言うことが、年に一度となくあるのです。その度に、何か、心の中にモヤモヤした雲のような不全感が湧き、ふと、その相談を思い出した際に、喉に小骨が刺さったままになっているような、逃避感のような感覚が起こるのです。
令和5年から令和6年の変わり目は、新年の喜びを一気に吹き飛ばす、大惨事が日本を襲いました。被害に遭われた方の悲哀や落胆、絶望の思いに日本国民の多くの心が張り裂ける思いだったかと思います。私自身もこうした中で、常日頃、「断らない」ことをスタッフにお願いしておきながら、自分で真逆のことをしていることを改めて思い返し、これではいけないとの思いを強くしました。支援や医療が必要な方に、当院が断る実情はあってはならないとの思いを強く抱きました。これまで当院が対応してこなかった、精神科医療分野、メンタルヘルス問題にも新たに取り組んでいく方針を年頭の互例会で伝えました。
令和6年、小泉病院は、あらゆる地域、あらゆる精神科医療上のニーズに応える体制を整えていくべく、始動してまいります。皆様のご期待に沿えるよう、職員全員で研鑽していく所存です。どうぞよろしくお願いいたします。
令和6年1月4日
医療法人仁康会 小泉病院
病院長 杉江 拓也
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専門外来(子どもの発達外来・ゲーム依存・ギャンブル依存・アルコール依存・ひきこもり 他) 外来診療 |